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青年団第 74 回公演/青年団国際演劇交流プロジェクト 2015 [演劇/プレビュー]

平田オリザさんのワークショップを初めて見学させて頂いたのは、もう8年も前になりますが、あのときのワクワクした感覚は鮮度を保ったまま。演劇にふれたことのない人がオリザさんの言葉でどんどん変わっていった姿は本当に印象的でした。

今回ご紹介するのは、オリザさんの唯一の自伝的戯曲『冒険王』と、時代を移して描く新作『新・冒険王』の二本立て公演。それぞれ1980 年と 2002 年のイスタンブールの安宿が舞台になっているというもの。2作品に直接的なつながりはありませんが、1つの定点を通して世界情勢と日本人、時代というものが浮き彫りになるエッジの効いた構成。世界遺産の登録やオリンピックの開催決定などで日本の良さが世界的にも注目される昨今ですが、ここで浮かび上がってくる日本人の姿は私たちにどのように見えるのでしょうか。新作の『新・冒険王』韓国のソン・ジウンさんとの共同脚本・共同演出では、日韓の姿もまた重ねられるようです。2本の作品を続けてみたときに2作品の印象がどう交錯し、何が残るのか・・・鑑賞者自身の中に起こるであろうシンクロニシティも興味深いですね。

会場は城崎国際アートセンターと、吉祥寺シアター。私は開館以来、ずっと気になっていた城崎国際アートセンターで拝見することにしました。日常の喧騒から離れて、演劇ツーリズム。願わくば、『冒険王』の登場人物たちのようにどこかで足止め・・・なんてことになりませんように(笑)。


■2015 年 6 月 5 日(金)~ 7 日(日)・・・城崎国際アートセンター
■2015 年 6 月 12 日(金)~29 日(月) ・・吉祥寺シアター

*城崎国際アートセンター:http://kiac.jp/jp/events/1470
*青年団:http://www.seinendan.org/play/2015/03/4357

*取材させて頂いたWS:http://atl-since07.blog.so-net.ne.jp/2007-08-12


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地点『かもめ』 [演劇/プレビュー]

舞台作品が好きで劇場に通っていますが、まだまだ知らない作品やカンパニーがいっぱいです。・・・で、「地点」も、その1つ。地点というカンパニー名は度々目にしていたのですが、ずっとみる機会に恵まれませんでした。今は前情報ゼロの真っ白状態で、『・・・地点って変わったカンパニー名だなあ、どういう由来があるのかなあ・・・ん?早めに会場に行くと何か嬉しいことがあるの??』とか、そんな感じで超初心者&無知な人です(笑)。

プレビューを書こうと思い調べはじめたのですが、ハタと思いました。
『・・・演劇とかダンスとか、舞台作品って実はみてからじゃないと、本当の感触は分からないのかも・・・。』
当たり前のことなのですが、初めてみるカンパニーについてプレビューを書くのって、実は不毛なのかもしれませんね。プレスリリースを手元において書くこともありますが、それは自分の想像の範囲に収まるものでしかない。少なくとも、地点の作品ってこれをしようと思うとかなり危険そうな気がしました。・・・はい、正直に言います。「見てからじゃないとわかんない!」です(笑)。

自分でチケットを買って劇場へ行く。しかも、相手は未知の相手。こういう緊張感も舞台作品の魅力かも知れませんね。初日にみにいこうと思いますので、見かけたらお声がけ下さいね~。いろいろ教えて下さい~。


■日時:2015年5月9日(土) 19:30/10日(日) 15:00/11日(月) 19:30

■会場愛知芸術劇場小ホール

公演詳細http://www.aac.pref.aichi.jp/syusai/kamome/index.html

地点HPhttp://chiten.org/about

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とよた短編演劇バトルT-1 Round4 [演劇/プレビュー]

愛知県長久手市にある、長久手文化の家では『劇王』という演劇イベントが約10年近く開催されていました。主催は劇作家協会の中部支部だったと思うのですが、とにかくユニークな企画でした。2013年に開催された『Jr.ライト級チャンピオンタイトルマッチ 劇王X~天下統一大会』の解説を転載しますね。
  

     劇王の生まれ故郷 “愛知県長久手市” に全国より王者が集う!
     各地区を制覇した強者たち、そして歴代劇王たちの一大決戦である!

     『Jr.ライト級チャンピオンタイトルマッチ 劇王』 とは―
     上演時間20分、役者3名以内、数分で舞台転換可能という制約のもとで上演される
     短編演劇連続上演イベント。観客とゲスト審査員の投票により優勝者が決定される。
     劇作家協会東海支部の佃典彦 元支部長手作りのチャンピオンベルトが贈られる以外は
     何のメリットもない、劇作家の名誉のみを賭けた壮大な闘いである。


劇場の職員の方自ら、手作りの甲冑をまとって“合戦クン”という今でいうゆるキャラ(?)で登場してましたし、バカバカしいことを真剣にやって突き抜けた爽快さが楽しかった(笑)。

残念ながら『劇王』は10年の節目で終了したのですが、この企画の魂を受け継いだ(?)かのような企画が長久手のお隣、豊田市に根付きつつあります。それが今回ご紹介する『とよた演劇バトルT1』。なんと、公演フライヤーには甲冑を着たキャラクターまで登場していて『・・・完全パクリ状態じゃん・・・』と思わせられるのですが、豊田市文化振興財団の担当者にお聞きしたところ、「ええ、パクリです!長久手でもやっていいよって言ってもらってますよ〜。」と、真っ青な空のような回答をもらいました。うーん、一点の曇りもないぞ。。

何だか紹介記事になっていませんが(涙)、豊田市で活動する劇団を中心に若手演劇人が楽しそうに闘う姿は気持ちが良くて、応援したいなって思います。下記に、T1のシステムをカンタンにご紹介しますね。


     観客投票型の短編演劇バトル。
     1団体20分以内のオリジナル作品を上演し、観客の投票により各日程の勝者が決まります。
     決勝では各日程の上位2劇団と前回の優勝劇団による戦いにより優勝劇団が決まります。
     ※投票権はその回ごと全ての作品を観劇した方のみに発生します。
     開戦前のご来場と、終戦までのお見届けをお願いいたします。


・・・システムまで劇王のほぼ丸パクリ(笑)。でも、みんなすごく楽しそうだから、いいよね!
開催期間は2日。予選を経て、昨年の優勝者と対戦します(この優勝者図ニノルズさんは要注目)。

近隣のみなさま、豊田市って演劇も熱いんですよ。ぜひ、遊びに来て下さいね〜。


■日時:2014年6月21日(土)〜22日(日)

■会場:豊田市文化会館→産業文化センターの誤りでした!お詫びして修正致します。

■公式HPhttp://vstone.web.fc2.com/


 
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ライフ・イズ・ストレンジProject第5弾 よこしまブロッコリー第16回本公演 『歩く人』 ・・・アフタートーク参加します☆ [演劇/プレビュー]

演劇公演の後に開催されるアフタートークは、今みたばかりの感覚を共有できるステキな機会だと思います。言葉に出来ないモヤモヤとしたものも、大発見をした気分で誰かに伝えたくなる感激も、いろんな想いが生まれたばかりの状態で漂います。その独自な臨場感は、本作の違う側面を語っているようにも感じますよね。今回は、よこしまブロッコリーさんの作品のアフタートークに参加させていただくことになりました。司会ではなく、ゲストスピーカーとしての参加なので、純粋に作品について楽しくお話出来そうです☆

脚本・演出・音楽の、にへいたかひろさんの作品は2010年にサラ・ケインの戯曲を演出した作品を拝見して以来ですが、今回はオリジナル台本で、会場はK.D.ハポン。どんな仕上がりになるのかワクワクします。ストーリーは常識や日常の境界や他者との出会いが描かれるようです。ある本で読んだのですが、日本人は海外から外国の人がやって来て初めて日本人であることを自覚するようになったそうです。当然といえば当然のことですが、自分と異なる者と出会わない限り、自分も他者もないわけですから、これは大事件なんです(笑)。日常の中にも大事件はかなり起きているはず・・・でも、みんなサラリとこなしているようにも見えて、大人なのねなんて個人的には思うのですが。。

アフタートークで作品について語り合いましょう!ぜひ、お運び下さいね。


■日時:2014年2月15日14:00~/18:00★

       ............16日14:00~/18:00★

       ............17日20:00~

       ...........18日20:00~

 ※開場は開演の30分前 ※★の回はアフタートーク有り

■場所:K.D.ハポン

よこしまブロッコリーさんのHPhttp://www.yokoshima.info/
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トライフル vol.3『江口君と私』 [演劇/プレビュー]

大人へと成長していく過程を(ベタな言い方ですが)青春なんて言います。“青い”、“春”ですね(笑)。青いという言葉からは、成熟していない不器用さや脆さ、胸がキュンとする切なさなんかを感じます。この感覚は、多くの人が体験しつつもやがて離れてしまうものだと思います。ま、私もそんな1人かも知れません。

東京を拠点に、他地域との交流を続けながら活動している演劇活動をしている片山雄一さんは、この感覚を独自の視点で構築する劇作家・演出家です。男の子達がたむろする教室、女子会的なおしゃべり、廃校、黄昏の中の孤独、恋人同士のすれ違い、戻れない時間など、これまで発表してきた作品は、日常的な言葉で描きながら、非日常へと連れて行ってくれるものが多かったように思います。

そんな片山さんの2年ぶり、3度目のトライフル公演がこの週末から始まります。今回は実家を離れて住む場所を探す一人の女の子が、ルームシェアを決めた家にもともといた男の子・江口君と、なぜか男女ふたりで生活をすることになる、そんな部屋の中で繰り広げられる不思議な物語です。もしかしたら、胸がキュン!となるあの瞬間を思い出しちゃうかも知れませんね☆ぜひぜひ、ご覧くださいませ!


日時:2013年12月6日(金)~12月8日(日) ※12/5(木)公開ゲネあり!

場所:名古屋ナンジャーレ

CAST: 石原愛子/深津章生/稲葉みずき/山形龍平/水谷彰宏/樋口大輔

ホームページ:http://www.trifle.tv/trifle/history/vol3.html

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ミソゲキ2013 [演劇/プレビュー]

大晦日は、その年の「最終日」。今年はあんなことあったなあとか、あれはやりきれなかったなあとか、そんなことを思いながら、『ゆく年くる年』とか見つつ年越しそばをすする・・・ですが、そうじゃない人たちがいます(笑)。

年末の29日から大晦日にかけて、12組の演劇団体が1日中演劇を上演するのが『ミソゲキ』。名古屋の若手団体が中心になって3年前からはじめたユニークな企画です。大掃除とかしないで家族のひんしゅく買うのは必至だと思いますが、大晦日なんて劇場でカウントダウンして年越しまでやっちゃいます・・・実は私、このカウントダウンのお手伝いを2年前にさせて頂いたのですが、楽しかったですねー。家族のひんしゅくを大いに買ったことは言うまでもありませんが、たまには紅白歌合戦じゃない大晦日があってもいいなって思いました。あんなに大勢の人と年越しをしたのが初めてでもあったので、ワクワクしましたね☆

今年は応援テキストのリクエストを事務局から頂きましたので、書いてみました。
http://misogeki.com/message/

演劇で年を越してみたいステキなあなたに、おすすめします☆


■日時:2013年12月29日(日)〜12月31日(火)

■場所:ナンジャーレ

■参加劇団

A組(上演順) B組(上演順) C組(上演順)
金星ロケット 牛乳地獄 妄烈キネマレコード
廃墟文藝部 劇団さよなら 庭々 niwa-niwa
孤独部 虚構オメガ 群青アパートメント(東京
コトリ会議(大阪) 短距離男道ミサイル(仙台) ポックサル from 劇団B級遊撃隊


詳細は公式HPでご確認下さいね。
http://misogeki.com/top/

(過去の記事)
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=48482205


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AK企画 reading evolution マリンバと物語の響演 『寿歌Ⅳ ~火の粉のごとく星に生まれよ~』 [演劇/プレビュー]

ここ数日、名古屋の演劇関係の方からある公演の案内が届くようになりました。届いた案内をみると、北村想さんの『寿歌Ⅳ』とあります。『寿歌』という演劇作品をこれまで見たことはありませんでしたが、演劇評論家の安住恭子さんが非常に大切にされている作品であることは知っていました。安住さんには、2007年の年の初めに初めてお会いしてお話をした記憶があります。ATLの活動の中でも最初期に立ち上げた『レビュアーのためのワークショップ』の第1回目のゲストとしてお招きしたのでした。ワークショップの中で安住さんは「演劇のレビューを書くのは探偵のようだ」とおっしゃっていましたが、『寿歌』は不思議な作品だときいていましたから、とても興味を持っていました。きっと安住さんの探偵心を刺激する作品なんだろうなって思いましたが、私自身はどんな内容なのかは全然知らずに会場へ向かうことになりました。まあ、だいたい作品をみるときってこんな感じなのですが(苦笑)・・・。

個人的なことになりますが、つい先日会社の仕事で「100年後の社会を想定した普遍的なビジョンを考えよ」というお題を与えられ、未来というものについて考え始めたばかりのタイミングでこの作品をみることになりました。
昨年の高速道路のトンネル崩落事故(事故の前日、私はそのトンネルを高速バスで通過していました)にみられる各地でのインフラの老朽化、地球温暖化の影響と考えられるこれまでには考えられない大規模な自然の猛威、福島の原発事故は語るまでもありません。そのようなことを兼ね合わせていくと、私が子供のころに例えばアニメ・アトムの中にみたような科学と幸福の融合した発展的な未来は到来しないのではないか・・・そんなことを想いはじめている今の私にとって、『寿歌Ⅳ』の中に描かれた世界は、その想像に呼応するものに思えてなりませんでした。公演期間中なので、詳細は書けませんが、これはみんなで共有すべきビジョンの1つだと思いました。
もちろん、ただ終焉を賛歌する態度でこの作品をみたとは思いません。むしろ、ゲサクという登場人物が最後に口にした・・・終わりだけどはじまり・・・のようなセリフや、タイトルの「寿歌=言葉で祝う・歌」とあわせて考えれば、終焉に向かっていくこの世界の中で(終焉を知りつつ)最期まで自分らしく生き抜けるか、という示唆にも感じられます。ここの解釈は非常に個人的な感覚かもしれませんが・・・。震災や大規模自然災害を日々体験していく今の私たちにとって、この作品が描く世界は息も抜けないほどのリアルさをもって迫ってきていると思いました。

少しだけマリンバ演奏についてもお話したいです。音楽家の演奏と、役者の朗読の間に背骨のように走る物語の力。これが音楽家に通常の演奏とは異なる力を与えているように感じました。音というものと物語というものが持つ「響く」という共通項が見事に共鳴しています。舞台という空間と、マリンバの音の響きと、朗読の声たちと、音楽家と役者の身体と、そこを繋ぐ物語・・・公演タイトルに添えられた「マリンバと物語の饗演」という言葉が体現されていると思いました。・・・これ、見なきゃだめだよ(笑)。

今日が最終公演。ぜひ、ご覧下さいね。


■日時:2013年11月1日(金)14時、19時、2日(土)14時、19時

■会場:七ツ寺共同スタジオ

■料金:一般前売:3,000円、一般当日:3,300円 学生(U-25)前売:2,000円、学生(U-25)当日:2,300円

■問合せ先office Perky pat(加藤) 09016204591 pperky@attglobal.net


*詳細:http://nanatsudera.org/archives/538.html
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shelf volume14 [edit] [演劇/プレビュー]

ひとりのアーティストが生み出す作品を、そのアーティストの生涯に沿って見つめ続ける・・・そんなことを、ATLをスタートさせてから経験しています。それまでは、あまり劇場に通うこともなく、拝見した作品の演出家や脚本家が誰だということは、それほど意識したことがありませんでした。でも、ATLではさまざまな方の作品を拝見する機会が多くなりました。そんな中で、アーティストから公演ごとに声をおかけいただいて公演にお邪魔し、結果的にその作品のみならず、アーティストの成長過程も実感することになったんです。これは、とても貴重な機会だと感じます。例えば、初見で大変感動して、次にガッカリする。戸惑いながらもう1度次の公演を拝見すると、2回目のガッカリが必要不可欠な糧だったことがわかったりするんですね。作品だけではなく、作品を手がけるアーティストの存在を感じることで、より深く作品と出会うことが出来るということは、鑑賞の大きな魅力になると思います。

さて、前置きが長くなり過ぎましたが(笑)、shelfの矢野氏も、私にとってはそんなアーティストのおひとりです。ATL立ち上げ前に知り合ったころなど、演劇やパフォーマンスについていろいろ教えて頂いておりましたし、そもそもATLは彼ら若手演劇人との関わりで生まれたようなものでした。・・・懐かしいな。

矢野氏の作品は、大変斬新なアプローチで私の前に登場し、その後もチャレンジを忘れることがありません。ときに『・・・?』と感じさせることもありますが(個人的な感覚です)、その歩みはどこにもない唯一無二な世界へと向かって進化しているように思います。今回の作品は、『edit』というタイトル。さまざまな要素が編集されて1つの作品になっているようです。さて、どんな要素がどのようにeditされるのでしょうか。


アーティストも年齢を重ねます。人生での経験も積みかさえられ、そこに作品創造の経験も加わります。
以前みた作品と、今みようとする作品と、未来の作品は、きっと同じではありません。でも、どれをも繋いでみたときに、そこには独自な世界が広がっているのです。コレ、実は人生と同じことかも。

春の訪れ近い週末。ぜひ、足をお運び下さいね☆


■日時:2013年3月9日(土)~11日(月) 9日/19:00- 10日/14:00- 19:00- 11日/19:00-
 
■会場:七ツ寺共同スタジオ Nanatsudera Kyodo Studio
〒460-0011 愛知名古屋市中区大須2丁目27-20
地下鉄鶴舞線「大須観音駅」下車 2番出口徒歩5分
地下鉄名城線「上前津駅」下車 8番出口徒歩10分

shelf HP:http://theatre-shelf.org/next.htm

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三島ル。 長久手市文化の家×三重県文化会館合同プロデュース [演劇/プレビュー]

「古典」と呼ばれるものも、かつては時代の最先端をゆく存在だったということを耳にすることがあります。また、「古典」と呼ばれるものが現代にまで残されているのは、いつの時代にも共通する普遍性を持っているからだとも耳にします。
ここから浮かび上がってくるのは、古典という存在が流れ続ける時代の中で姿を変えていくということと、変わることの出来ない人間の本質といえるかも知れません。

今日から愛知三重ではじまる『三島ル。』も、そんなことを感じさせる企画です。東京の第七劇場とshelfという気鋭の演劇カンパニーが三島由紀夫の近代能楽集から『班女』をそれぞれ上演し、さらに『邯鄲』(第七劇場)、『弱法師』(shelf)と、2つの作品を上演します。
また、興味深いことに長久手文化の家と三重県文化会館という2つの場所で上演するようです。上演スタイル自体が非常に挑戦的で、“どんな企画になるんだろう”なんてちょっとワクワクしちゃいます(笑)。


そもそも『近代能楽集』というのは、三島由紀夫(1925-1970)が能の謡曲を原作とした翻案(原作をベースとしながらも表現を変えて新たな作品として創作すること)作品ですが、三島がどのように人間の本質を捉え、どのように自分が生きた時代の中で表現しているのかが肝だと思います。
そして今回、三島が能楽の中から見出した人間の本質をさらに2つのカンパニーの2人の演出家が表現しようとしているんですね。三島が生きた時代からも既に長い時間が流れていますし、時代も大きく変わったといえるでしょう。さて、若い演出家のお二人は、人間の本質とどう向き合い、現代という時代の中でどのようにそれを表現するのでしょうか。能楽が古典になり、三島の描いた近代能楽集が古典になろうとしている今、いつかは彼らの作品も次の時代の誰かによって新たな古典となる日が来るかも知れません。軸に流れる、人間の本質というものをめぐって。

ぜひ、お出かけくださいね。


■愛知公演 日時: 2012年12月1日(土)・2日(日)14:00開演 

*詳細:http://www.city.nagakute.lg.jp/bunka/bunka/bunka/jisyu-schedule/2012jisyu/mishima.html


三重公演 日時: 2012年12月8日(土)・9日(日)14:00開演

*詳細:http://www3.center-mie.or.jp/center/bunka/event_c/2012/1209.html
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ふじのくに⇄せかい演劇祭2012 [演劇/プレビュー]

6月2日に開幕して、もう半分くらい会期が過ぎてしまったのですが、ご紹介したいなって思います。

SPAC(静岡県舞台芸術センター)の芸術監督は、前任の鈴木さんから宮城さんになって今年で5年目になるそうですね。以前とくらべると少しポップな(笑)イメージに開かれた印象があるのですが、プログラムもどんどんバリエーション豊かになってきたように感じます。以前、劇場の方に伺ったのですが、スタッフのみなさんが「やってみたい!」と思ったことには、積極的にチャレンジ出来るようで、これを伺って納得。働く方々が積極的に発信していく組織って、どこでも輝いていくものですよね。

さて、私は初日のオープニングの日に伺ったのですが3つの作品と、オープニングイベントを拝見してきました。オープニングイベントでは、県知事とSPACの俳優による朗読があって一興でした(笑)。司会を務められた奥野さんもSPACの俳優さんですが(リーディングカフェなど主催されて、演劇普及に努めておられる方)、これがまたおもしろかったです(笑)。超大真面目に大仰で丁寧な言い回しで進行していくんですけど、何だかおかしくって。。

さて、私が拝見したのは次の3つ。 

■ペール・ギュント(演出:宮城聰/作:ヘンリック・イプセン/訳:毛利三彌/音楽:棚川寛子)

■アルヴィン・スプートニクの深海探検(構成・演出・出演・人形操作:ティム・ワッツ/製作:パースシアター・カンパニー/後援:オーストラリア大使館)

■マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜(演出:宮城聰/台本:久保田梓美/音楽:棚川寛子)

どれも、本当に興味深い作品でした。
『ペール・ギュント』の舞台セット、初めて拝見しましたがすごろく盤を思わせる凝ったもの。ペールのお母さん役の俳優さんの声のトーンとボリュームがやや大きいなぁと思ったかな。人生を考えさせられる作品。
『アルヴィン・スプートニクの深海探検』は、ティムさんの明るく親しみやすい人柄も加わって、深く重いテーマなのにワクワクしながら見続けていました。パソコンを使ったライブ感覚のアナログ味のあるアニメーション、最近ちょくちょく見かけますが、こういう先端技術に温かみを加えるクリエイターのセンスが観客の共感を呼ぶような気がします。
『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜』は、パーカッションのリズム感の爽快さ、舞台美術や衣装・俳優の身体性(動く人と語る人を分けるという演出)のオリジナリティさが一体となって、大興奮しちゃう壮大な作品だなって感じました。この作品は、来週にもまだ上演されるので、ご都合あう方はぜひご覧下さいね。


これから拝見する予定なのは(・・・今年は、かなりSPACに通いそうです:苦笑)

■おたる鳥をよぶ準備(構成・演出・振付:黒田育世/BATIK(伊佐千明、植木美奈子、大江麻美子、梶本はるか、田中美沙子、寺西理恵、中津留絢香、西田弥生、矢嶋久美子、黒田育世)/音楽:松本じろ

*共同製作:愛知芸術文化センター/アイホール(伊丹市立演劇ホール)/SPAC‐静岡県舞台芸術センター)

ダンサーの黒田育世さん率いる女性だけのダンスカンパニーBATIKは、ちょうど今年結成10周年を迎えるそうなのですが、その記念的作品となるようです。
愛知、兵庫(伊丹)でも上演されるようですので、要チェック☆


で、先週金曜日に、松本市で野田秀樹さんの『THE BEE Japanese Version』も拝見したのですが・・・
言葉にならないくらい、今もまだショックを受けてます(笑)。なんて言うんでしょうか、ネタが分かってしまうのは避けたいので書かないのですが、スピード感に乗っけられて引き込まれていき、そこにどうしようもない狂気や暴力が炙り出されてくるんですね。野田さんご自身も演じておられるのですが、すごい狂いっぷりだなあって思いました。コワイくてほんと、すごい。コンドルズの近藤良平さんも出演していて、ダンスっぽい要素はあまりないのですが、身のこなしは軽いですね(笑)。むしろ野田さんのダンスが・・・。宮沢さんは、遠い客席からでもキレイな方だなってビックリ。・・・何だか素人みたいな感想ですね(笑)。でも、ほんと、見終わってしゃべれなかったくらいショックで。夕飯食べるのが苦しかったし(苦笑)。
この作品がこのフェスティバルでも見られるのはすごいかも。当日券は出るようなので、ご都合あう方はぜひ。この作品の日本ツアー最後の上演になるようですしね。


■日時:2012年6月2日(土)~7月1日(日)

■会場:静岡芸術劇場/舞台芸術公園 野外劇場「有度」/舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」/舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」など

公式HP:http://www.spac.or.jp/fuji2012.html


SPACさんへの要望はただ1つ(?!)。
・・・あんまり魅力的な演目連打しないで下さ~い!通うのも大変なんですよー☆


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