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Dance Archive Project 2015 [ダンス/プレビュー]

『ダンスはライブで見てこそ、その真の魅力を味わえるもの。』・・・ダンスを好んでみるようになって、いろんな方から聞いた言葉です。また、あるダンサーの方からは『踊り手は自分が踊っている姿を(踊っているときには)自らの目で見ることは出来ないのです。』という言葉を聞きました。この2つの言葉から、私は次のようなことを思いました。

ダンスはその場で起こり、一瞬でかたちを変え、消え去るように次へ次へと移り行く。それはまた、踊っている本人以外の人が見て初めて何が起きているかが認識される・・・。

もちろん、これは私の個人的な感覚ですが、とても興味深い感覚だと思います。ビデオ録画が当然の現代にあって(同時中継だってフツーに出来る)その場に居合わせる必要があり、第三者の存在も不可欠とは、なんて手間のかかる存在でしょうか(笑)。

ダンスのこうした特異性というか(舞台芸術全般にもいえますね)、上演された作品は、見た人の記憶と口伝に委ねられることが多いんですね。もちろん、こうした生々しい情報は貴重ですが、一方でデータとしての資料(いつどこで、誰が、どのように踊ったのか等)も非常に重要なものだといえます(人々の記憶に残る鮮烈な印象も、やがて時間とともに薄れ、移ろい、変化しますよね)。作品に命を与え続けるためには、この2つが必要だと思うのです。データという骨格に、記憶や印象、イマジネーションといった人の感性による肉付けがあって1つになる、それが作品というものの姿だと思います。

さて、前置きが長くなってしまいましたが(最近、このパターンが多い気が;)、先日、大野一雄舞踏研究所より「ダンスアーカイブ」から作品創作にアプローチする興味深い企画のお知らせを頂きました(アーカイブというのはデータを集め、束ねたものですね)。

ダンスに関する資料や情報を集めて眺めたときに見えてくるもの、そこを意図して新たなクリエイションを生み出していくのは斬新且つ、普遍性への新たな切り口を持っているように思えます。ダンスの歴史を築いてきた舞踊家たち(江口隆哉、宮操子、石井漠、大野一雄にフォーカス)の作品を、岡登志子、垣尾 優、大野慶人、川口隆夫、プロジェクト大山らが新たに踊ります。作品を挟んで見えてくる過去と未来・・・いえ、もしかしたらここで生まれる新たな作品たちには、時間という概念は不要かも知れません。時間を超えて作品が息づきはじめたとき、観客はそこに、新たな永遠を目にするのではないでしょうか。


Dance Archive Project 2015

■日時:2015年2月10日[火]~ 2月15日[日]

■会場:BankART Studio NYK 3F

■上演作品

岡登志子・垣尾優「手術室より」
マリー・ヴィグマン舞踊学校に通う江口隆哉・宮操子がドイツで創作し、絶賛を得た「手術室」。ほとんど資料の残されてない作品を再構します。音は、江口がよく使う太鼓と思われ、その音をよく知る大野慶人がライブ演奏で特別参加。

川口隆夫「大野一雄について」
大野一雄を見たことがないという川口隆夫が大野一雄の記録映像を完全に模倣して踊る。2013年d倉庫初演、大野一雄フェスティバル2013でリメイクした話題作品を2バージョンで再演。

大野慶人「タンゴ」
大野一雄の50年代のモダーンダンス公演で最も好評を博したのは黄色い帽子を被って踊った「タンゴ」だったそう。日本洋舞史の初期にしばしば登場する「タンゴ」を大野慶人が踊る。

プロジェクト大山「をどるばか」
石井漠振付、来日直後の崔承喜が踊る「グロテスク」1926年の映像がフィルムで残っています。短い映像をヒントに、プロジェクト大山が石井漠の精神の姿に迫ります。


*詳細は下記をご覧下さいね。
http://www.kazuoohnodancestudio.com/common/performance/2015/dap/dap_flyer.pdf


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2015年も、どうぞよろしくお願いいたします。 [ごあいさつ]

新しい年が明けて10日ほど経過しておりますが、遅ればせながら新年のごあいさつを・・・。

昨年もいろいろな方にこのブログを応援していただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです
ありがとうございました。
2014年の後半は、このブログの更新もほとんど出来ていない状態でしたが、
今年は週に1度くらいはがんばって更新していこうと思います。
アートやダンス、演劇など新鮮な作品やアーティストについてご紹介していきますね。
どうか変わらずご支援を賜りますよう、心からお願いいたします。

アートにふれる時間は、私にとって自分を取り戻せるかけがえのない時間です。特に劇場のシートに座って舞台に集中する時間は、何とも言えない密度の高いものに感じられます。日常に流れる時間とアートにふれる時間は同じように見えてまったく異なる時間のよう・・・。この不思議な時間の中で感じたこと、考えたことを今年も自分なりの言葉にしてお届けしていきます。自分らしい言葉を受け入れて下さるみなさまに心からの感謝を。

   2015年1月10日 Arts&Theatre→Literacy 亀田恵子





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