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Place in the Moment 瞬の場所 [ダンス/プレビュー]

ダンス、といっても本当に多様な表現がありますね。演劇的要素を含んだ説明的な作品から、日常的な動きの集積が気づけばダンスになっていくもの、個人の感情・感覚に強く依拠したナイーブな作品、感情を一切排除したようなストイックな作品、数え上げればきりがありません。

私は劇場や街中、ときには大自然の中でさまざまなダンス作品を拝見してきましたが、ふと鑑賞することに疲労している自分がいることに気づき、驚かされます。その疲労の源を追っていくと、「意味性の追求 」という作業が横たわっているように思います。もちろん、ダンス評論は見た作品を言葉にする作業の中で何らかの意味づけをすることが大半ですから、そこに疲れていては仕事になりませんよね(苦笑)。でも、そんな感覚が正しいかも知れないと思うことがあります。それは「純粋性」という部分について考えるときでしょうか。

例えば絵画なら、描かれた対象から紐解いて解釈をして鑑賞することがありますが、解釈を拒むような作品というものがあります。抽象絵画などがそうでしょうか。そうした作品たちは、何らかの意味を作品の中に探そうとする鑑賞者に対して「作品そのもの」について迫ってきます。意味を探すことに飼い慣らされたともいえる現代人にとって、意味性の探求を許さない作品は一種の抵抗であると同時に、そうした強迫的な世界から鑑賞者を解放する働きも実は担っているのです。

アンサンブル・ゾネのンセプトには、ダンスの純粋性について書かれたテキストがあります。
 --ダンサーの意識とニュートラルな状態
    (呼吸・重力・空間を感じることによって身体を解放する)
    に向かう身体が結びつくことによって生まれる動きを、
    舞踊として昇華すること。
    それは、われわれの日々の動作やしぐさ(=生きるために必然的に生まれる動き)が
    掬いあげられ純化されたものといえるでしょう。   *公式HPより転載*--

彼女たちの作品は、非常に静謐に美しく展開していきますが、その底流には現代社会に溢れる意味性からの解放や、ある種のアンチテーゼが含まれているのかも知れません。激しさを内に秘めた密度の高い軽やかさの流れの中で。


■日時:2012年2月27日(月) 19:00-

■会場愛知県芸術劇場小ホール

名古屋公演がツアー最終公演になります。お見逃しなく☆

Ensemble Sonne 公式HPhttp://www.eonet.ne.jp/~ensemblesonne/NEWS.html
    
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