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イベントクルーズ『しりあがり寿×西野達“弥次喜多”船上トーク』 [アート/レビュー]

あまりイベントレポートにはならないかも知れないのですが、とても自分にとって栄養になったイベントなのでまとめておきたいと思います。今現在、大いに迷っている人とか(笑)、誰もいったことのない場所をつくりだしたいと考えている方に、ご笑覧いただければ幸いです☆

迷える子羊の同僚として、このテキストを贈りますよ(笑)。


OSAKA ART&CRUISE 2011 featuring 鉄道芸術祭

■日時:2011年12月8日(木)19:00-20:30頃

■会場大阪中之島(ローズポートより出航→桜宮などを巡ります)

■ゲスト:しりあがり寿(漫画家)・西野達(美術家)

現在の自分をつくっているものは、きっと過去の自分の努力だと思うんです。もちろん、周囲の方の支えや応援があってのことだというのは当然だとしても。だから、例えば今の自分がとてもハッピーだったり成功していたとしても、それは今の自分の成せる業じゃない。そう思ったら、未来の自分に対して今の自分は何も貢献していないんじゃないか、そんなことを2011年の年末に考えてたわけです(笑)。これまでは外的要因によって、半ば強制的に自分のターニングポイントはもたらされたわけですが、何だか今回は自分で自分のターニングポイントをつくろうとしているんですね。これって感覚でしかないのですが、このまま進むということは違う、ってこと。もしかしたら見た目には何も変わらないかも知れないけど、自分の中では明確に何かを変えていく必要性が強くあって、それによってすげ替えられた自分が存在している状態という感じでしょうか。ま、単純にいえばちょっと迷ってるってことかも知れない。


このイベントに参加しようと思ったのが、すごく直感的だったので、いざ実行という段になって実はすごく迷っていました。年末の慌ただしい時期に、会社を半日休んで日帰りで大阪に行くなんて『いいのか、私?!』という想いに苛まれてもいました。でも、結局断念することなく計画を実行したんですよね。こういう状況、私にはよく起こるのですが、だいたい後になって「良かったんだ」と思うことが多い。でも、そう思える瞬間がくるまでは迷ってクヨクヨしちゃう。現在形の自分はだいたいこんな感じなんですね。

で、そんな気分でいるというのに、行動も無計画(苦笑)。想いで迷うなら、せめて行動面だけでも計画的にすれば心の安定が得られそうなものなのに、そうしないですよね。自分で自分が嫌になるポイントはこんなところにもあるみたいで。。例えば、今回もこんなことがありました。電車の中で調べた情報で大阪城に展示作品があると知って立ち寄ったら、期間限定のイベントで既に撤去されて作品がなかった。路線図を調べず適当に移動していたら新たに出来た地下鉄路線に乗り間違える。それらのロスで立ち寄りたかった美術館に到着したときには守衛さんに「今、閉館です。」と告げられる。『ああ、もう、なんでいっつもこんなに効率悪いんだぁ。なんでいっつもこんなに道に迷うんだぁ。』と・・・。トボトボ歩きながら、自分の無駄な行動の連続に涙がチョチョギレちゃいました。

ま、そんなことを思いながらも、ずっと訪れたかった京阪電車のなにわ橋駅構内にあるアートエリアB1に到着すると気分が一気に明るくなりました(単細胞・・・)。駅のコンコースにある展示エリアという個性的なこの場所は、京阪電車と大学が連携しているらしいのですが、ワクワクしながら会場の入り口から中を覗き込むと・・・西野達さんが京阪電車の沿線を描いた味のある(笑)巨大な壁画が奥の壁一面に広がっていて、手前にはリンゴで人型にかたどられた『アップルマン』というリンゴジュースの噴水がある。立ち止まって説明書きを読んでいると、数人のおじさま方が私の後ろから中を覗き込みながら、「わしの発祥は○○なんや。」「へえ、そうやったんかあ。」なんて会話しています。どうやら壁画に描かれた駅名やいっしょに描かれた象徴的なものについて会話をしているらしい。「へえ、こんなことを引き起こすことが可能なんだなあ。」などと思っていると、スタッフらしき女の子が「中もどうぞ!」と声をかけてくれました。「きっとこの人、アートが大好きなんだろうな。」なんて勝手に妄想して笑顔で会釈。会場奥に設置された2階建ての壁が筒抜け状態になった家らしき作品へとあがってみることにしました。

思えば、迷いや悩みを抱えていても美術館やアート作品にふれている瞬間は作品世界の中に引き込まれていることが多い気がします。魅力的な作品であればあるほど、その力が強い。迷い癖のある自分に嫌気がさしていたのですが、作品世界へと迷い込むことに喜びを見出している自分の矛盾に笑ってしまいました。トントンと2階へあがると、そこにはパソコンが置いてあるマイルームのような空間。みると、パソコンの中に鑑賞する作品がセットされているらしい。イスに座ってヘッドホンを装着し、西野さんやしりあがりさんの作品をキンチョーしたり、ヘロンと脱力したりしながらしばらく見ていました。・・・気づくと、携帯に着信が。何の気なしに着信履歴を確認したら、なんと職場の大ボスからの電話ではありませんか!滅多にかかってこない人物からの着信とあって心は一気に現実世界へと引き戻されたのですが、ドキドキしながらコールバック。すると大ボスから淡々と「職場の組織が来年から変わります。」と告げられたのでした。どこにも属さない特殊部隊のような部署に所属しているのですが(笑)、来年からはある部門の傘下に入るというのです。ハハハ、ずいぶんとビッグニュースじゃないの・・・。

思いがけないニュースに唖然としながらも、さっき会場入り口で出会ったアートが大好きだろうと思ったスタッフさんと仲良くなって、クルーズ船の出る場所までいっしょに行ってもらうことになりました。とっても感じのいい方で、大学でアートマネジメントなどを学んでいらっしゃるというようなことを話して下さいました。現地でそこの人と仲良くなれるのは私の救い。旅に出ると自分の嫌なところと救われるところを行ったり来たりしながら過ごすことになるようです。うーん、心の往復運動。筋トレかよ。。。

時間になって船に乗り込むと、船の前の方に西野さんとしりあがりさん、司会の木ノ下さんがいました。熱燗など飲みながら、何だかゴキゲンな雰囲気の西野さんとしりあがりさん。ちょっとした宴会ムードで、クルーズはスタート。中之島エリアのキレイなイルミネーションが水面にキラキラしていて、アップダウンしている私の気持ちにも、トキメキパウダーがパラリと振りかけられました。

イベントがはじまって思ったのですが、西野さんのイメージがずいぶん自分の描いていた印象と違う(笑)。私の中の西野さんは寡黙で睨みが怖い感じの方だったので(ごめんなさい)少しホッとしました。ご自分のことを「俺」とおっしゃるのも何だか新鮮でしたし(笑)。飾らない野心家、そんな感じがしました。
トークは西野さんとしりあがりさんの出会いや、このイベントのタイトルにも登場する「旅」について進んで行きました。西野さんが参加しているこのイベントは、『鉄道芸術祭voi.1 西野トラベラーズ・行先はどこだ?』という展覧会の関連企画でしたが、西野さんは「行先を決めない旅がいい。迷うのって楽しいよね。」とお話されて、それに応えてしりあがりさんが「誰も行ったことがない場所って道がないんだよね。」と返していました。メンタリティでも物理的にも迷ってばかりの自分に嫌気がさしていたので、ココ、すごく食いついてしまいました(笑)。迷いながらこのイベントに参加したわけですが、「来て良かったんだ。」が、この瞬間訪れました。ロスが多くて、思い通りにならないことが多い自分の暮らしですが、その先に自分にしか見つけられない場所があるのかも知れない、そんなふうに飛躍的に妄想出来たんです(笑)。そう、こういう場合、自分を納得させられるのは真実でなくてもいい。発達した妄想で充分なんですよね。


帰りの電車の中、西野さんやしりあがりさんの会話を反芻しました。まあ、もう少し計画的に行動することは大切だし、努力はすべきですが(当然ですよねー)、迷うことに悲観的になることは止めようと思いました。迷うからこそ、新たな自分を模索するし、未来の自分に貢献することも可能になるはずです。ふり返ると、過去の自分もずっとそうでした(苦笑)。まったく同じ自分なんて人生の時間軸上には存在しないから、同じように迷っているように感じてもそうじゃない。西野さんが「たったひとりで生まれてきて、世界を変えていけることがいちばんすごいと思う。」とおっしゃってた言葉、実は私自身も思うことだったりします。迷いながら、道をつくりながら、それを楽しみながら自分や世界を変えていけたら生きた甲斐があるというものですよね。西野さんには遠く及びませんが、自分もこんなふうに歩んでいきたいなって思いました。


2012年、自分の中で何をどう変えていくべきか、まだ少し迷いつつ模索しています。見た目には何も変わらないかも知れないのですが、職場環境の変化も含めて明るく前向きに自己改革を進めていきたいと思います。ターニングポイントは、もう自分でつくっていきたいですからね。

レポートにならないエセレポでした☆




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