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山口情報芸術センター [find a creative mine]

昨年末、山口情報芸術センター(YCAM)に行ってきました。実はここ、ずっと気になって行ってみたかった場所なんです。世界で活躍するメディアアーティストが作品を発表していたり、最近では優れたダンス作品の上演も活発です。で、勅使河原三郎さん率いるKARASのダンス公演を拝見することとあわせて、思い切って出かけてみました(ダンスレビューは現在執筆中です~)。で、本当に感激しました(笑)!(特に、この記事の直前の「VTS」と絡めてご紹介するとしたら、鑑賞に関する独自な取り組みがはじめられていて、その内容がすごく興味深い)

頻繁にうかがえない場所ではあるのですが、感じたことを少し雑記のようにまとめてみたいと思います。
あんまり楽しかったから、個人的にYCAMツアーでも企画しようかしら(笑)。


■山口情報芸術センターhttp://www.ycam.jp/

新幹線の新山口からローカル線に乗り換えて、20分ほどで到着する湯田温泉という駅で降車。そこから徒歩20分ほど行くと、広大な原っぱ(この地域の避難場所になっているようです)が視界に入ってきます。枯れた芝生の上に山の稜線をイメージさせるような屋根が3つほど連なる工場のような外観の不思議な建物が見えると、そこがYCAM。「・・・広っ!大きっ!」と、スケール感の違いにワクワクしちゃいますよ(笑)。

今回は翌日のダンス公演がメインではあったのですが、YCAMはメデイアアートに関する設備、劇場、映画館、図書館、カフェなどが併設されていて、そこにプラスして施設内をめぐるギャラリーツアーなどもある複合型の施設。ここなら1日ゆっくり過ごせると思ったので、前日入りして満喫することにしたんです。もちろん、この選択で大正解!

この施設のすごいなと思うところは規模、施設内容の充実度が突出している点かなと感じたのですが、スタッフさんの独自性にもあると感じました。美術やダンス、映画などそれぞれのキュレイターがいらっしゃるのはもちろんのこと、教育普及担当のエデュケーターさんがいらしたり、メディアアートなどのシステム構築をサポートする技術スタッフがいらしたりするんですよね。この施設から生まれてくるメディアアートって、アーティストを支える技術スタッフの尽力も大きい。ギャラリーツアーに参加していたときに、韓国から訪問しているアーティストの団体さんが担当者さんとあいさつしたりするシーンもありましたから、世界へ開かれた門戸も豊かなんだと思います。

ちょっと話が前後するのですが、私が参加したギャラリーツアーでは希望者数名に対してエデュケーターがつきっきりで作品を紹介してくれました。作品の背景を説明してくださり、実際に体験もさせてもらえます(メディアアートは作品と鑑賞者が積極的に関わるものが多いですよね。今回の作品もそういったタイプでした)。世界的に活躍するアーティストの作品を、充実した設備の中で(しかも少人数で)体感出来ることの贅沢は山口ならではかも知れません。ギャラリーツアーで知り合った女性とツアー後にお話ししたのですが、山口は人口推移がなだらかで、街の印象もずっと変わらないとおっしゃっていました。ゆったりとした環境の中でアートにふれることが出来るって、ステキだなって思いますし、うらやましい(東京から来たという若い男性とも、そんなことを話していました)。

本格的な設備の映画館では、商業的な作品ではなくすっごく尖った作品を上演していたりします。今回私が拝見したのはフレデリック・ワイズマン監督の作品。なかなか一般的な館では上演されない監督さんのようで、全国からファンが観に来ているそうです。映画担当の方とお話をする機会があったのですが、作家やテーマ別に作品を選んだり、文化庁推薦作品や芸術作品としての映画の在り方を紹介するシリーズなどをラインナップとして企画されているとのこと。普段は映画をあまり見ない私ですが、劇場の中にこんな映画館があったら、ふらっとみてしまいますね(笑)。

あと、紹介していただいてとても興味を持ったのが、劇場での鑑賞後に観客が感想を共有出来るシステムの開発。ダンス公演終了後、ロビーに出ると数台のパソコン端末が並んでいたのですが、画面にはポストイットのようなイラストが並んでいるんです。のぞいてみると、そこには今、作品を鑑賞したばかりの観客の感想が投稿されていました(観客がその場で投稿している姿も見かけました)。で、さらによく見ると、他の観客が自分以外の観客の感想にコメントをしていたり・・・。私は昨年、アート評論の講座を企画したのですが、想いの整理にポストイットを活用しました。それは個人レベルでの想いでしたが、こちらのシステムなら複数の鑑賞者と想いを共有し、さらには整理して評論を書いていく手がかりにすることも可能だと思いました。すごい(笑)!!まだ試用段階とのことですから、ぜひ本格稼働してもらいたいなって思いました。コレ、絶対おもしろいと思います。

そんなこんなで充実したYCAMタイムを満喫したのですが、山口名物・生外郎ってのにもハートわしづかみにされちゃいました(笑)。湯田温泉街で見つけた松田松栄堂さんのラムレーズン生外郎、トキメキを超えて目がハートになりましたもん☆お店以外では販売されていないとのことでしたから、またYCAMに来ないといけない(・・・?)。今度は湯田温泉にも立ち寄ってみたいなと思いました。


とりとめもない文章になってしまいましたが、YCAMは今後も要チェック!地方から来館する人のためにも、ぜひ数日間のまとまったフェスティバルとか企画してもらえるといいなあ、なんてさりげなくお願アピールしておきましょうね(笑)。またぜひ、遊びに行きたいと思います。良かったら、ごいっしょしませんか。



□ギャラリーツアーで拝見した作品

http://www.ycam.jp/art/2011/03/labact-vol2-molecular-informat.html
http://www.ycam.jp/art/2011/03/guest-research-project-vol1.html



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