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ダンサー 白井剛さんインタビュー。 [インタビュー]

12月3日(水)に愛知県芸術劇場コンサートホールで『アパートメントハウス1776 ジョン・ケージ/アルデッティ弦楽四重奏×白井剛』の上演を控えたダンサーの白井剛さんにインタビューをさせていただきました。

上演前のプレ企画として開催された音楽家の中川賢一さん(ピアノ・指揮)とのワークショップ会場にお邪魔して、ワークショップ2日目の発表会(全日程2日間)を終えたばかりの白井さんにお話を伺いました。音楽とダンスのコラボレーション…ごく自然に思えるこの作品の在り方に、白井さんからは意外なお話が(笑)。どうぞご高覧下さいませ。

取材日:2008年9月26日(金) @愛知県芸術文化センター大リハーサル室

 

 

カメダ:ワークショップ、お疲れ様でした。よろしくお願いします。

白井:はい、よろしくお願いします。

カメダ:(ワークショップ)最後のセッション、拝見しました。あの場所には、いろんな人がいたなと思ってメモをしていました。人によって反応の仕方がさまざまで、とてもおもしろかったです。

白井:(興味を持ったようにカメダのメモをのぞき込んで)どんな人がいましたか?

カメダ:みんなが盛り上がっている中で、すごく禁欲的な表情で座っている人や、センターで熱く踊る人、自分の得意な動きを繰り返す人、いろんな動きにトライする人、じっと座って様子を見続けている人、セクシーダンスを炸裂させる人、「大丈夫ですかー」という言葉をヴォイスミュージックのようにいろんなパターンで発する人、床を転がる人、拍手する人、ロボットみたいな動きをしている人、みんなが静かになってから急にテンションが上がってノリノリになる人・・・いろんな人がいました。ですが、中川さんがとても情熱的なのに圧倒されました(笑)。

白井:そうですね。中川さん、すごい方です(笑)。

カメダ:あの場を拝見していて、白井さんと中川さんの「遊び方」が違っていておもしろいと感じました。ところで、昨日と今日のワークショップでは、どんなことをしたのか教えていただけますか?

白井:先ずウォーミングアップを行いました。次に僕と中川さんのセッションを実際に見ていただきました。今回は音楽家とダンサーという2つのジャンルの方に参加していただいたワークショップでしたので、どんな音楽家の方が来て下さっているのか興味がありました。参加者の自己紹介では、音を出していただいて、僕が踊るということをしました。ダンサーには、中川さんが指揮をするということをしました。「説明するよりもまずやってみる」「音とダンスでつながりを持つものは何か?」そういったことを意識して行いました。

カメダ:おもしろそうですね!白井さんは、ミュージシャンの方とのコラボレーションはどんなところが楽しいとお感じになりますか?また、逆にご苦労されるのは、どんなところですか?

白井:ダンスをはじめる前から音楽はとても好きでした。音を聴くと、ダンスしたくなります。その理由がなぜなのかについては、ずっと考えています。生演奏は、その場で生まれる自分の知らない音に出会います。どんどん切り替わっていく音が刺激になります。CDの音も音楽には違いないのですが、聴く自分が時間を持っているというか、生演奏とは違うと感じますね。CDにはモノローグという印象があります。 苦労する点は、音はその場に強い支配力を持つものだと思いますので、空間を変えてしまいます。その力に負けてしまっては、ダンサーは踊れません。ダンサーもそれに見合うだけの強さが必要だと思います。

カメダ:強さというと、どんな強さでしょうか?

白井:プロのミュージシャンが演奏している姿は見ごたえがあります。彼らの姿に負けないようにするにはどうすればいいのか、邪魔しないようにするにはどうすればいいのか、考えていくと「どうコミュニケーションをとっていくか」ということだと思うのです。今回のワークショップの開催にあたっても、中川さんと二人だけでワークショップを行って、共通言語を探すことをしているんですよ。

カメダ:共通言語ですか?私は音楽家とダンサーの方の間には何の疑問もなく、それはすでに存在しているものだと思っていましたが…

白井:確かに耳で聴き、目で見て、波を感じるという点ではダンサーも音楽家も共通だと思います。ただ、初対面のときだと新鮮でうまくいくのですが、2-3回繰り返していると飽きてきてしまいます。そのときに、何が楽しかったのかを話し合っていく必要があります。話し合いの中で使える共通の言葉は、そのときに見つけていかなくてはなりません。音楽家はコード進行などを自然に意識しますが、ダンサーはそうではないなど、違いはあります。そこから何を見つけていくか…。 強さといっても、単純に力強さなどではなくて、音にはいろいろな音色があるように、身体でいろいろな音色を奏でられることが強さになると思います。印象の鮮やかさやグラデーションのような繊細な変化…その両方を出せるほど強くなると思います。“ド”と“レ”の間に無限の空間があるというイメージでしょうか。

カメダ:次回公演はアルデッティ弦楽四重奏のみなさんとコラボレーションということですが、どういうきっかけがあったのですか?

白井:志賀玲子さんというコンテンポラリー・ダンスを中心とする舞台芸術企画製作をされている方から、声をかけていただいたことがきっかけになりました。実際にコラボレーションが決まったあとに、アルデッティ弦楽四重奏のメンバーを訪ねたことがありますが、彼らはとても気持ちのいい人たちでしたよ。

カメダ:アルデッティは現代音楽をレパートリーにされていますが、白井さんにとってクラッシック音楽と現代音楽では踊るときに何か違いはありますか?

白井:それほど変わりはないと思うのですが、現代音楽は、より身体的だと思っています。抽象的な音の感覚が身体感覚に近いというのでしょうか。スキマに入っていく感覚があって、踊りやすいですね。

カメダ:次回の上演会場は愛知県芸術劇場のコンサートホールですね。普段はダンスを見ない音楽ファンの方がダンスにふれ、普段はコンサートホールには足を運ぶ機会の少ない(?)ダンスファンがコンサートホールという場にふれ、現代音楽と出会う好機となるように思います。

白井:ミュージシャンの演奏している姿は本当に素晴らしいので、現代音楽を聴く機会の少ないダンサーにはぜひ、そちらも見ていただきたいですし、アルデッティのすばらしい演奏も聴きに来ていただきたいです。子供たちにも分かりやすい内容だと思います。

カメダ:楽しいお話をありがとうございました!私もぜひ拝見させていただきます。

白井:どうぞ楽しみにしていて下さい。

 

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ワークショップのセッションの中にあっても、ふと目がいってしまう白井さんの身体性。独自の軽やかさはどこから来るのでしょうか。現代音楽の抽象性を「スキマに入っていける」と表現されたり「ドとレの間にある無限の空間」という感覚に、その秘密(笑)があるように感じました。コンサートホールでダンスを見る/聴く。とても楽しみな上演ですね。

2008年12月3日(水)18:45開演(18:15開場) 愛知県芸術劇場コンサートホール

詳細については、愛知芸術文化センターのHPをご覧下さい。

 


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エルメス

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