So-net無料ブログ作成

2007年・書けなかったレビューひとまとめ。 [せめてひとこと]

2008年になって、早くも2週目になりました。みなさま、新年明けましておめでとうございます。どうにも、私はアクションがゆったりしているようです。未だに2007年のまとめというものが終っておりません(笑)。

昨年も素晴らしい作品に出会うことが出来ましたが、すべてについてレビューを書くことが出来ず、とても残念です。そこで、せめてひとことだけでも書いてみたいと思いました。記憶があいまいな点や言葉が足りないこともあるとは思いますが、お許し頂ければ幸いです。

 

+++++

 

★三条会『ひかりごけ』                                           下北沢 ザ・スズナリ(2007年1月18日-2007年1月21日)                         ある人の勧めで観劇。身体がすごく効いている俳優さんたちで、ビックリしました。裸足で舞台後方から前方へ歩いて来るだけのシーンで、指の1本1本がまるでムシみたいに動いているんです。学ラン姿の坊主頭の男性俳優さんたちが濃かったです(笑)。ハンバーガーを食べるシーンと人肉を食べるという物語のエピソードの関係性を考えると、深そうです。(wonderland のレビューはこちら

アクラム・カーン/シディ・ラルビ・シェルカウイ『ゼロ度 zero degrees』                彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(2007年1月13日(土)16:00-)                     インド舞踊のキレ味とコンテポラリーダンスの自由さがカーンの中で融合。等身大の発泡性樹脂で出来た人形と踊るシーンは何だか切なかったです。精錬な魂を持つカーンの身体と、いろいろ混ざって繊細な配合比のシェルカウイ。2人を繋ぐのは母国を離れた地で生きるということ。DANCE MAGAGINE(新書館)のベスト・ステージ&ピープル2007で作品、ダンサーともに何人かの批評家が選んでいましたよ。(http://www.saf.or.jp/p_calendar/geijyutu/2007/d0112.html

★長久手文化の家 劇王(2007年1月27日(土)-28日(日)14:00-)                     今や愛知県の演劇のメッカとなりつつある長久手文化の家の演劇の一大イベント。※「劇王」とは…上演時間20分、役者3名以内、数分で舞台転換可能という制約のもとで上演される、短編演劇連続上演イベント。観客とゲスト審査員の投票により優勝者が決定され佃典彦支部長手作りのチャンピオンベルトが贈られる以外は何のメリットもない、劇作家の名誉のみを賭けた壮大なる闘い。-文化の家のサイトより- 柴幸男さんの『反復かつ連続』は、たった1人の役者さんが朝のひとときを描く作品…なんですけど、描き方がすごい。同じシーンが繰り返し上演されるのですが、登場人物が違う。1人目、2人目、と同じ役者が演じ分けていくのですが、2人目の演技のときには先ほど演じた1人目が演じた音声が2人目の演技に重なり合う。最終的には5人くらいの音声と役者が舞台上には重なるのですが、それが不思議と切ないんです。それぞれが、生きているんだなぁとジーンとさせられます。文句なく、ダントツでこの作品が劇王になっていました。(http://www.bunka.nagakute.aichi.jp/event/geki4/gekiou4.html

★ジョセフ・ナジ『遊*ASOBU』                                                    滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 中ホール(2007.2.12 (月) 14:00-)                この時期、とあるプロジェクトのPRに奔走していたのですが、その合間に鑑賞した舞台。『やっぱり自分はダンスが好きなんだな。』とうれし泣きしながら見ました(笑)。ダンス公演には、いつも元気をもらいます。さて、内容ですが、大駱駝艦の舞踏手が多く起用されるなど個性的なダンサーによるエキゾチックな風の吹く作品。黒田育世さんもいました(この出演者名だけで、どれだけ個性的か想像できそうでしょ?)。個人的には、大駱駝艦の若手舞踏手は自カンパニーで踊っているときよりも好きでした(06年の8月の『舞踏虎ノ穴』では、白塗りしない舞踏を試みとしていたのですが、その舞台を拝見して、舞踏も新たな表現を模索しているのかな、と感じていました。そういう視点から見ると、彼らの個性はナジの作品の中での方が独自で非常にイキイキして見えましたからね。)映像の取り入れ方がユニークでした。

★アンサンブル・ゾネ『Light,Wind,Ash and Mountain -光と風と灰と山- (新作) 』        愛知県芸術劇場小ホール(2007/02/25(日)                                    時間の流れが消えてしまったような、とても抽象的な作品だなーと思いました。岩村原太さんの照明は繊細ですね。生々しい身体のダンサーが踊っているというより、脳内イメージをそのまま3Dに再現したみたいだっていうと、語弊があるかな。静謐な世界が舞台にありました。(http://www.eonet.ne.jp/~ensemblesonne/Ensemble_Sonne_Top.html) 

★俳優舘『ゴーシュの夜の夜』                                                      愛知県芸術劇場小ホール(2007年3月18日(日)13:00-)                              小学校で巡演公演を行うなど、地元に根付いた活動を展開しているカンパニー。公演がスタートするときに、オーケストラの音合わせをする音を使っているところがおもしろいなぁと思いました。ミュージカルも手がけるカンパニーらしいですね。テキストは北村想さん。優れた戯曲ってこういう作品をいうのでしょうね。推理小説を読み進めるような、ストーリーそのものが持つおもしろさを堪能出来ました。

豊田市美術館『宇宙御絵図』(2007年6月19日(火)-9月24日(月))                豊田市美術館で2003年に開催した「宥密法(ゆうみつほう)」、 2004年の「イン・ベッド【生命の美術】」に続く、人間と宇宙、そして生命をテーマとする展覧会三部作の完結編。2007年7月7日、2時22分22秒にイベントを行いたいという故・松澤宥氏(2006年10月没)の遺志を受けて行われた七夕イベントでは、佐倉密さん、若手アートユニットのAntenna、徳光ウィリアムさんの語り、音楽のAWAYAさんが活躍。宇宙ってなんだろう…そんな深遠な問いに向かいあえる所蔵展でした。(http://www.museum.toyota.aichi.jp/japanese/exhibition/uchu/index.html

★てんぷくプロ『怪人20面相』                                        アトリエ昭和薬局前(2007.9.1(土)~9.9(日))                                新しいてんぷくプロのアトリエ、昭和薬局前での超・立体朗読劇。朗読といえども“超立体”なので、すごくいろんな趣向がなされていましたね。影絵の演出はファンタジックでした。作品そのものは、原作をそれほど編集せずに、ストレートに上演していたように思いました。老舗カンパニーのメンバーが、とても楽しそうに演じていらっしゃるのが印象的でした。(http://tenpukupro.fc2web.com/profile.html

★青年団プロジェクト『隣にいてもひとり-三重編-』                           三重県文化会館(2007年9月22日(土)~24日(月・祝))                          平田オリザさんのワークショップから、追いかけて拝見した公演でした。A,B2つのチームが同じ戯曲を同日に上演するという試みは、なかなか興味深かったです。演劇というものが何であるのか、そうしたことを考える好機になるように感じました。演じる人によって、受ける印象も違いますね。また、同じ戯曲を使っての再演はコストも抑えることが出来るので、いろいろとメリットも生まれそうだと思いました。そうそう、もうすぐ東京で「隣にいてもひとり」の全国バーションがまとめて見られるようです。    → http://www.seinendan.org/jpn/blog/07tonari/tokyo.html

http://www3.center-mie.or.jp/center/bunka/event_c/2007/seinendan-stage.html#story

Monochrome Circus『Refined Colors』                              まつもと市民芸術館(2007年11月4日(日) 15:00-)                              dump typeの藤本隆行さんディレクション・照明によるダンス公演。LEDライトの持つ可能性がダンスの可能性をも広げることが出来るのか…。空間そのものを染め上げるようなLED照明の独自性は、オモシロイです。色調変化の繊細さ、変化のすばやさなど、LEDの表現には可能性がいっぱい。デジタルとダンスの同機性を探る上でも、とにかくチャレンジングな公演だったといえそうです。そんなテクニカルなハードに対して、坂本公成さんの振付は演劇的な要素も入れた、ミスマッチの様相。異物のような坂本さんの作品中のキャラクター性が、心に残りました。世界はどこまでも、自分にとっては他者なんだなぁ、というか。ダンサーの森川弘和さんと佐伯有香さんは、どこまでもキレイな動く要素。(http://www.mpac.jp/play/2007/11/04/refinedcolors.html

★インバルピントカンパニー『Hydra』                                    愛知県芸術劇場大ホール(2007年11月14日(水)18:45-)                        コンテポラリーダンスの盛んなイスラエルのカンパニー、インバルピント。幻想を垣間見るようなファンタジーあふれる作品を作ると聞いていたので、とても楽しみに拝見しました。日本では埼玉と愛知での上演。先進的なダンス作品は、近頃すっかり埼玉という印象ですね。さて、作品は振付家のインバルピントのイメージスケッチから起こされた不思議な登場人物たちが織りなすシュールな世界。しなやかな動き、音もなく着地する軽やかさは驚くべき身体能力があってこそ。日本人の森山開次、大植真太郎が参加。舞台セットはポストの投入口のようなスリットのある背面の壁くらい。後は長い長い棒を使った振り付けや、天井から吊下げられた袋から滑り落ちる砂が独自なイメージを描き出してました。ああ、ウットリ(笑)。もうこのまま眠ってしまいたくなります。。(http://www.aac.pref.aichi.jp/bunjyo/jishyu/2007/inbal/index.html

★コンドルズ『SKY HIGH』                                                        春日井市民会館(11月23日(金・祝)18:00-)                                初めて見るコンドルズの本公演。これまでは、チョイと出ていたとこしか見たことがなかったのですが、いやあ、楽しいですね(笑)。難しいことは抜きにして、楽しみたい舞台です。ただ、彼らのパフォーマンスを単なるエンターテイメントだとは言い難いです。エンタメを下に見るつもりはありませんが、ダンスに関しては次のようなことが言えるかな、と個人的には思っています。①ダンスをツールに楽しさ=エンターテイメントを届ける舞台 ②エンターテイメント性を使ってダンスを届ける舞台…コンドルズは後者だと思うんです。爽快に笑っていても、ふと近藤良平さんのソロパートで美しさにキュンとしちゃうというか…。スカッ!とダンスに触れてみたい方にはお勧めです♪(http://www.condors.jp/

 ★野田味噌商店 蔵の杜『味噌蔵ひとなる祭』(2007年11月27日(火)-12月1日(土))    現在も稼働中の味噌蔵を使ったアート展覧会と、食育イベント。社長の野田さんのお話は本当に興味深いものでした。お話だけでなく、人物も魅力的!この展覧会を企画した若手アーティストの平川祐樹さんの作品は、味噌蔵の古い写真を元に制作。過去に写真が撮られたのと同じ場所で現在の風景を撮影し、それを映像の中で重ね合わせていくというもの。見えてくるものは、変わるものと変わらないもの…。穏やかな作家のまなざしを感じる作品でした。また、この展覧会で最も衝撃を受けたのは須釜陽一さんの作品。薄暗い味噌蔵の、樽と樽の合間に古びたスチール製のロッカーをいくつか並べただけのものなんですが、それに毎日水をかけるんです。金属製の、ところどころ塗装の剥げたロッカーに、です。それを日に何度か倒す。で、また起こす。粛々と、作家自らがそれを行うんですね。作品タイトルは確か『Still Live』だったかな。もう、ガツンと来ました(笑)。須釜さんは、平川さんと並んで、今後イチバン注目して見ていきたい作家さんですね。

ひとなる祭サイト( http://www.hitonarusai.com/)                           展覧会特設サイトhttp://www.hitonarusai.com/exhibition/index.html

 ★Monochrome Circus 『Crossing Visions』                             アトリエ劇研(2007年12月08日(土)~ 2007年12月09日(日))                        坂本公成さんの新作、『The Passing01』合田有紀さんと野村香子さんのキャラクターの作り方とか、本当におもしろかったのですが(それぞれの人物の幻想と現実というか、日常の中の見えないアタマの中の世界というか。そういう空想のような世界が楽しかったです)、私はディディエ・テロン(仏)振付で Monochrome Circus が踊った『借家人』に、最高にシビレました(笑)。そのあまりの出来栄えに、顔が半笑いでした。ずっとドキドキして、ワクワクして、「うおー。」とばかり内心で呟いていましたからね。前半は無音で、大きな木のテーブルを囲んで4人の男女が踊るのですが、本当に、もう、何ていうんでしょうね、すごいんです(笑)!だめですよね、ちゃんと言葉にしなくちゃ。でも、イチオシですよね。

★大橋可也&ダンサーズ『関係者全員参加!ダンスクリティーク』                      森下スタジオ(2007/12/16(日)18:30-)                                   ダンサーである大橋可也さんが企画された、ダンス批評に関するイベント。何だか発想が素晴らしいと思います。司会をなさった木村覚さんとは、同じ研究会に所属していることもあり、参加させて頂きました。前半は、ダンサー・振付家のみなさんが、ご自分の作品を踊ったりビデオ映像で紹介したり、お話したりしてプレゼンします。その後は参加者が全員でトークセッション。とっても興味深い会でした。今後もぜひ継続してほしいです。いずれは自分でも、こうした機会をつくれるとステキですねー。(http://dancehardcore.com/archives/000274.shtml

★東京バレエ団全国縦断公演『進化する伝説・シルヴィ・ギエムオンステージ2007』                 中京大学文化市民会館オーロラホール(2007年12月24日(月)17:30-)                  パーフェクトダンサー、シルヴィ・ギエム。初めて肉眼で拝見しました(笑)。うわさには伺っていましたが、やっぱりすごい人ですね。動きが本当に完璧なんじゃないかしらんと思わせられます。ヘタな感情が入っていなくて、ダンスそのものが存在しているというか。白鳥の湖の第2幕より、で見せたオデット。あれは正にハクチョウが踊ったらそうなるんじゃないか、という姿だと思います。ニンゲン側から見た白鳥の姫ではなくて、何ていうんでしょうね。鳥に扮した人間が踊っているのではなくて(鳥にされた人間の姫様ですが、魔法によって白鳥にされてる→カラダだけではなくて、心も半分鳥になってたとしたら)…。ラッセル・マリファントとのペアでの作品は、暗転が美しいですね!究極の残像といったところ。美しいです。人間が、あそこまで踊れるのだという驚愕の真実にぶつかった衝撃ですね。。

++++++

ざっと、2007年の書き切れなかった作品たちについて書いてみました。作品レビューやレポートは、あまり遅くなってしまうと、記憶も薄れますし、どんどん書いていないものが蓄積されてしまいます。今年はもう少し、拝見した後にUPするタイミングを工夫していきたいですね。

まだまだ2008年をどうしようか、考えられてもいませんが、どうぞ本年もよろしくお願いいたします♪ 

                                                                         
     Arts&Theatre→Literacy かめだけいこ

 

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

メッセージを送る
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ